発表概要
教育におけるICTの利活用が提唱されているが、実際にオンラインでの学習活動と対面活動を比較し効果を測定した研究は少ない。オンラインチャット活動には、アウトプットを促す利点(Blake, 2000; Kitade, 2000; Lai & Zhao, 2006)があり、self-initiated self-repairのrecast(言い直し)が多いとされている(Tudini, 2005)。しかし、これまでの研究ではタスクの認知負荷が産出言語に与える影響について研究されていない。
本研究は、大学英語授業でのオンラインチャット活動と対面活動において認知負荷の違う3種類のタスクを課し、タスクごとの発話記録やログから正確さとrepairの種類と数を比較した。発表では、オンラインチャット活動と対面活動を比較し、産出言語の正確さと、言語習得のきっかけになるrepair数について発表する。また、オンラインチャットと対面活動におけるタイプ別タスク活動の産出言語の特徴と要因について考察し、オンラインチャットにおける認知負荷別タスクのrepairが正確さに及ぼす可能性を議論する。
Counter: 1283,
today: 1,
yesterday: 0
Last-modified: 2015-10-24 (Sat) 23:03:52 (JST) (3277d) by kawaguchi