発表概要
本研究では、ニュージーランドのKelston Deaf Education Centre(KDEC)における聴覚障害学生を対象とした調査について報告する。鈴木(2014)では、英語のリズム情報を伝えるために体感音響システムを利用する調査を、国内の聴覚障害生徒を対象として行い、音の重低音域を振動情報にして体性感覚から伝達する効果を検証している。本研究では、同様の調査をKDECにおいて実施した結果について報告する。特に句と複合語の音声認識と発話に焦点を当て、調査データを事例ごとに分析し、体感音響システムによる効果を検証する。さらに、言語環境や聴覚補償の形態の違いが学習者に与える影響、意識学習と無意識学習の違い、感覚器と脳内処理の関係などについて示唆を与えるデータに着目して考察を進める。
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最終更新: 2016-05-04 (水) 23:17:45 (JST) (2885d) by ozeki