句動詞get on/offの意味の認知を母語話者の認知に近づける英語教授法
英単語と訳語を1対1の対応で記憶する学習法は、習得語彙の数が増えるにつれて問題が生じる。訳語と単語のそれぞれの意味には、重なる部分と重ならない部分があるからだ。この問題を解決するには、日本人の意味の認知を母語話者の認知に近づける必要がある。そこで、大学生を対象に句動詞get on/offを題材として、コアの意味がメタファーによって発展する過程を理解させる指導を試みた。英単語の根本的な意味の概念は、コア1つである。それが、文化や時代の違いを超えて存在するメタファーによって発展し、その結果、1つの単語が様々な意味を持った。この教授法は、コアの概念を認知させ、その発展過程を理解させることで、コアが変化した結果の新たなイメージに学習者がたどりつけるようにするものである。実際に行った授業内容と、授業の前後に行った2つのテスト結果を分析することにより、この教授法の教育効果を明らかにするとともに、表れた問題点に対する改善策を考察する。
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最終更新: 2015-03-15 (日) 02:29:31 (JST) (3328d) by ゲスト