概要
学習者が第二言語を身につける際には介入的指導は必須ではない。しかしながら,さまざまな方法により学習者の認知的プロセスを適宜促すことによって,学習者はより効率よく,そしてより高い習熟度まで外国語技能を向上させることができる。アウトプットは目標言語使用におけるさまざまな側面の処理を促すことが知られている。そして,学習者はアウトプットを通して使用された処理を自動化させることができ,さらに後続するインプットをよりよく処理させるようにすることもできる。本発表では,外国語教育において提案されている種々のアウトプット活動は,それぞれどのような心的プロセスを促すと期待されるかを,第二言語習得研究によって得られてきた知見を参照しつつ整理していく。それらの整理に基づき,学習者は個々の活動を通して目に見えない認知的プロセスのどのようなものを促進させることができ,その結果としてどのような側面の技能を伸長させることができるのかを考察する。
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Last-modified: 2015-05-16 (Sat) 17:41:07 (JST) (3539d) by ozeki