発表概要
インプット量を担保する手段の一つとして、多読という方法は広く知られている。しかし、多くの研究で報告されている多読量は、比較的少ないのが現状である。Belgar and Hunt(2014)は研究参加者の年間多読量は、Nation(2009)などが示す年間50万語を、大きく下回ることを指摘している。筆者は、2010年より、大学での授業で英語多読を導入し、授業外での多読を奨励してきた。その結果、年間100万語レベルで多読をする学習者を、継続的に輩出するような支援するシステムを作り出すことができた。その一方で、複数年に渡り、多読を継続させることは容易ではなく、多くの学習者が1年間で多読をやめてしまっていた。その結果、インプット量が減少してしまう傾向が観察された。そこで、長期的な多読支援システムの構築が必要であると考え、支援体制の整備を目指してきた。本発表では、これまでの実践を踏まえ、継続的に100万語読ませる支援システムを、2012年からのデータを提示しながら提案する。
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最終更新: 2016-05-04 (水) 23:19:35 (JST) (2912d) by ozeki