発表概要
本研究では、北米在住の日本人海外子女(中高校生)が使用する英語表現の特徴を明らかにすることを目的とする。具体的な調査方法は、1) 海外子女の使用する英語表現の頻度分析、2) 海外子女(ESL学習者)と日本人学習者(中高生EFL学習者)の表現比較である。使用するデータは、海外子女が書いたエッセーと日本人EFL学習者のコーパスデータである。
まず、海外子女のエッセーに見られる構文の頻度を調査した。その結果、EFL学習者と比べて、海外子女は接続詞を文中で使いやすいこと、また、進行形のような時制表現を多用することがわかった。次に、JEFLL Corpusを用いての表現比較を行い、海外子女が使用した単語や表現が、EFL学習者ではほとんど使用されていないことが分かった。総じて、海外子女の作文は、表現の種類が豊富で正確ではあるものの、話し言葉の影響が及んでおり、書き言葉としては非論理的な作文となっていることが判明した。
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Last-modified: 2015-03-14 (Sat) 10:30:09 (JST) (3625d) by ozeki