発表概要
本研究では、聴覚障害や知的障害を持つ生徒を対象に、基本英単語の習得状況に関する調査を実施し、記憶や音韻獲得の状況について明らかにする。数字や曜日などの使用頻度の高い英単語について、筆記と音読の調査を実施した。調査項目や単語の種類の違いに加えて、障害の種類や程度の違いによってデータを分類して分析する。さらに、特徴的な個別データに着目して、事例研究を行うことで、障害の種類や程度による影響を明らかにする。聴覚障害のみのケースでは、聴覚補償が適切に行われることが重要であり、感覚系伝導路と脳内処理のどこで障害が生じているかによって、言語学習に与える影響に違いがあることが判明している。特別支援教育における英語学習では、障害の状況の多様性を考慮して情報端末や体感音響システムを活用することで、学習意欲や英語力を向上させる可能性が示唆されている。
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最終更新: 2017-05-23 (火) 18:37:22 (JST) (2528d) by ozeki