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英語の言語表現定着におけるShadowingの効果及び教材難易度の影響:中国語を母語とした学習者を対象に
発表概要
Shadowingはリスニングの指導方法として研究が行われてきたが、言語表現の定着における効果を検証した研究は多くない。したがって、本研究では、中国語を母語とする21名の英語学習者対象に、Shadowingによる言語表現の定着及び教材難易度の影響を検討する。Shadowing教材(難しい・易しい)はVOA記事をもとに作成した。実験では、カウンターバランスを取り、それぞれ6回ずつシャドーイングを行った。事後テスト、また遅延事後テストとして、文章中のフレーズ先頭2語を提示し、その続きを再生するテストを、筆記及び口頭で実施した。筆記テストと口頭テストの得点を従属変数、教材難易度とテスト時期を独立変数とする2要因分散分析の結果、両方のテストにおいて、教材とテスト時期の主効果が有意であった。よって、難易度の低い教材において、より言語表現が定着することが明らかになった。発表では、アンケート結果も含め、学習者の熟達度、また教材難易度が言語表現の定着に与える影響をまとめる。
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Last-modified: 2019-11-13 (Wed) 17:45:07 (JST) (1985d) by kawaguchi