そこで本研究は,キー入力記録システムを援用し,語数の時系列変化の図示やライティングプロセスに関する量的指標の算出を自動的に行うソフトウェアを開発した。発表では,自律学習を促すフィードバック環境を視野に添えながら,理論的背景の概観,ソフトウェアの仕様と,大学生のエッセイによるデモデータの紹介,及びライティングプロセスのメタ認知に関わるインタビューデータへの考察を行う。
¶外国語教育,または外国語に限らず,学術目的を念頭に置いたリテラシー教育の指導場面などでは,ライティングにおける計画,文章化,推敲のそれぞれにおける時間配分が重要視されている。
¶そこで本研究は,キー入力記録システムを援用し,語数の時系列変化の図示やライティングプロセスに関する量的指標の算出を自動的に行うソフトウェアを開発した。発表では,自律学習を促すフィードバック環境を視野に添えながら,理論的背景の概観,ソフトウェアの仕様と,大学生のエッセイによるデモデータの紹介,及びライティングプロセスのメタ認知に関わるインタビューデータへの考察を行う。
¶そこで本研究は,キー入力記録システムを援用し,語数の時系列変化の図示やライティングプロセスに関する量的指標の算出を自動的に行うソフトウェアを開発した。発表では,自律学習を促すフィードバック環境を視野に添えながら,理論的背景の概観,ソフトウェアの仕様と,大学生のエッセイによるデモデータの紹介,及びライティングプロセスのメタ認知に関わるインタビューデータへの考察を行う。
外国語教育,または外国語に限らず,学術目的を念頭に置いたリテラシー教育の指導場面などでは,ライティングにおける計画,文章化,推敲のそれぞれにおける時間配分が重要視されている。
しかしながら,ライティングプロセスの明示的指導の効果や,それぞれのサブプロセスの時間配分に関わるメタ認知的能力の発達について,行動科学的なデータにより裏付けられた知見は極めて少ない。また,課題中における行動履歴を可視化し,フィードバックに援用する試みはなされていない。
そこで本研究は,キー入力記録システムを援用し,語数の時系列変化の図示やライティングプロセスに関する量的指標の算出を自動的に行うソフトウェアを開発した。発表では,自律学習を促すフィードバック環境を視野に添えながら,理論的背景の概観,ソフトウェアの仕様と,大学生のエッセイによるデモデータの紹介,及びライティングプロセスのメタ認知に関わるインタビューデータへの考察を行う。
2023年10月23日(月)に、2023年度報告論集への投稿募集を開始いたしました。
¶2023年10月23日月月)に、2023年度報告論集への投稿募集を開始いたしました。
¶2023年3月31日(金)に、2022年度報告論集を発行いたしました。 詳細は、下記のページよりご覧下さい。
外国語教育基礎研究部会では、外国語教育における基礎的な理論や研究法・統計手法を学んでいます。 週に一回勉強会(週例会)を開催し、文献の輪読などを通して研究についての知識の共有をはかっています。 また、外国語教育研究を行う上での質問や相談を行うためのフォーラム「基礎研 研究相談フォーラム」を運営しています。
締切などの確認は以下の各年度報告論集ページをご参照ください。
こちらのお問い合わせフォームにて承っております。
外国語教育基礎研究部会
支部紀要に掲載された論文を、執筆者が他の出版物(論文誌、書籍、webサイト等)に転載を希望する場合は、編集委員会宛 shamanoアットhiroshima-u.ac.jp にご連絡ください。申請書を返送いたします。
支部紀要への掲載が決定した論文について、J-Stageでの公開前にそれを証明する文書が必要な場合は、編集委員会宛(shamanoアットhiroshima-u.ac.jp)にご連絡ください。手続きのご案内をいたします。
投稿方法: 指定の投稿フォームからご投稿ください。投稿にはGoogleアカウントが必要ですので、お持ちでない方はご用意ください。事前の申し込みは必要ありません。
[添付]
¶[添付]
¶名古屋大学大学院人文学研究科英語教育学分野との共同で連続公開講座を開催いたします。 参加費は無料です。非会員の方でもご参加いただけますので,ふるってご参加ください。 なお、オンライン開催のため、事前登録が必要です。講座の詳細及び事前登録は、講座ウェブサイトをご確認ください。
ウェブサイト:https://cms.hum.nagoya-u.ac.jp/ele/
小島ますみ先生(岐阜市立女子短期大学)をお招きして統計特別セミナーを開催いたします。参加費は無料です。非会員の方でもご参加いただけますので,ふるってご参加ください。 [添付]
[添付]
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¶[添付]
名古屋大学大学院人文学研究科英語教育学分野との共同で連続公開講座を開催いたします。
参加費は無料です。非会員の方でもご参加いただけますので,ふるってご参加ください。
なお、オンライン開催のため、事前登録が必要です。講座の詳細及び事前登録は、講座ウェブサイトをご確認ください。
ウェブサイト:https://cms.hum.nagoya-u.ac.jp/ele/
ウェブサイト:https://cms.hum.nagoya-u.ac.jp/ele/
¶ウェブサイト:
14:05-15:10 | 研究発表・実践報告 | Zoom Room 1, 2 |
主催者挨拶:西尾 由里(中部支部副支部長・名城大学) |
主催者挨拶:高橋 美由紀(中部支部支部長・鈴鹿大学) |
各発表の要旨は、タイトルをクリック/タップするとご覧いただけます。
第1室(Zoom Room 1) | 第2室(Zoom Room 2) | |
司会:天野 修一(広島大学) | 司会:宮崎 佳典(静岡大学) | |
14:05-14:35 | 【研究発表】機械翻訳の普及と英語学習への意識や動機づけとの関係 石川 佳浩(麗澤瑞浪中学・高等学校) | 【研究発表】ICT トレーニングによる日本人大学生の英語母音の調音認識の向上のための試み 西尾 由里(名城大学)・上斗 晶代(県立広島大学) |
14:40-15:10 | 【研究発表】英文読解における読解方略のメタ認知が英文読解に及ぼす影響について:英語学習者の読解時の眼球運動データをもとに 梁 志鋭(豊橋技術科学大学)・吉川 りさ(名古屋工業大学) |
時間 | プログラム | 会場 |
9:30 | Zoom入室受付開始 | Zoom Room 1 |
9:50-10:00 | 賛助会員ビデオ放映 | Zoom Room 1 |
10:00-10:10 | 開会式 | Zoom Room 1 |
司会:工藤 泰三(名古屋学院大学) | ||
主催者挨拶:高橋 美由紀(中部支部支部長・鈴鹿大学) | ||
開催校挨拶:石川 有香(名古屋工業大学) | ||
事務連絡:工藤 泰三(中部支部事務局長・名古屋学院大学) | ||
10:15-12:00 | 講演 | Zoom Room 1 |
「ニュースのジェンダー・バイアス:東京オリンピック2020から考える」 | ||
講師:小林 直美(愛知工科大学) | ||
司会・講師紹介:石川 有香(名古屋工業大学) | ||
12:00-13:00 | 昼食・賛助会員ビデオ放映 | Zoom Room 1 |
13:00-13:25 | 中部支部総会(支部会員の皆様はご参加ください) | Zoom Room 1 |
13:30-14:00 | 賛助会員プレゼンテーション | Zoom Room 1 |
司会:工藤 泰三(名古屋学院大学) | ||
14:05-15:10 | 研究発表・実践報告 | Zoom Room 1, 2 |
15:20-16:50 | シンポジウム | Zoom Room 1 |
「メディア・教育・ジェンダー」 | ||
16:50- | 閉会式 | Zoom Room 1 |
司会:石川 有香(名古屋工業大学) | ||
主催者挨拶:西尾 由里(中部支部副支部長・名城大学) | ||
事務連絡等:工藤 泰三(中部支部事務局長・名古屋学院大学) |
各発表の要旨は、タイトルをクリック/タップするとご覧いただけます。
第1室(Zoom Room 1) | 第2室(Zoom Room 2) | |
司会:天野 修一(広島大学) | 司会:宮崎 佳典(静岡大学) | |
14:05-14:35 | 【研究発表】機械翻訳の普及と英語学習への意識や動機づけとの関係 石川 佳浩(麗澤瑞浪中学・高等学校) | 【研究発表】ICT トレーニングによる日本人大学生の英語母音の調音認識の向上のための試み 西尾 由里(名城大学)・上斗 晶代(県立広島大学) |
14:40-15:10 | 【研究発表】英文読解における読解方略のメタ認知が英文読解に及ぼす影響について:英語学習者の読解時の眼球運動データをもとに 梁 志鋭(豊橋技術科学大学)・吉川 りさ(名古屋工業大学) |
時間 | |
13:30-13:45 | 株式会社教育測定研究所 |
13:45-14:00 | チエル株式会社 |
近年、様々な施策が実施され、社会における顕在的な性差別は以前より軽減しているように思われる。しかしながら、「見えないカリキュラム」に束縛された学校という文脈において、意識のレベルでは、いまだ、両性に対するステレオタイプ的な見方が根強く残っていることも事実である。今回のシンポジウムでは、スポーツメディアにおける女性表象の問題を長く考究している小林と、大学における女性エンパワメント施策の立案や実施に関わる研究をしている三枝から報告を行った後、石川は、現代英語や英語教科書における女性表象のゆがみについて報告する。3人の報告の後、(1)外国語の教材開発や教授においてジェンダーの問題にどうアプローチするべきか、(2)学生のジェンダー・ステレオタイプの改善に外国語教員は何ができるか、(3)教育現場においてジェンダーの問題を考える場合、女性教員・男性教員のコラボレーションをどう進めていくべきか、(4)単なる男女差を超えて、ジェンダーという概念に本来含まれるcis以外のnon-binaryへの配慮をどのように行っていくべきか、(5)ジェンダー問題にセンシティブな学生を育てることは、逆説的にインクルージョンを阻害するのではないか、といった論点について各自の意見を示しつつ、フロアとの意見交換によって、より良い外国語教育の実践の方向性を探っていければと考えている。
#back
¶読解方略の利用実態を調査する手段として質問紙は広く利用されている。こうした質問紙の結果が読解活動の実態をどれほど反映するかに関しては、読解方略のメタ認知を測る質問紙 Metacognitive Awareness of Reading Strategies Inventory (MARSI)の結果と英文読解の眼球運動との関係について、日本人英語学習者を対象に予備調査を行った先行研究により、眼球運動測定値は質問紙結果と一致することがわかった。しかしこの予備調査では、各読み手は24文しか読んでおらず眼球運動データの規模が小さかった。そこで本研究は、先行研究と同様の数の日本人英語学習者59名を対象に、約4倍の英文数での読解時の眼球運動を記録し、それらのデータとMARSIの調査結果との関係を調べた。一般化線形混合モデルを用いた分析の結果、先行研究の結果と一致し、MARSIが測る読解方略のメタ認知は眼球運動の測定値に影響した。本結果は質問紙調査による読解方略のメタ認知は読解活動の実態を反映することを示唆する。
読解方略の利用実態を調査する手段として質問紙は広く利用されている。こうした質問紙の結果が読解活動の実態をどれほど反映するかに関しては、読解方略のメタ認知を測る質問紙 Metacognitive Awareness of Reading Strategies Inventory (MARSI)の結果と英文読解の眼球運動との関係について、日本人英語学習者を対象に予備調査を行った先行研究により、眼球運動測定値は質問紙結果と一致することがわかった。しかしこの予備調査では、各読み手は24文しか読んでおらず眼球運動データの規模が小さかった。そこで本研究は、先行研究と同様の数の日本人英語学習者59名を対象に、約4倍の英文数での読解時の眼球運動を記録し、それらのデータとMARSIの調査結果との関係を調べた。一般化線形混合モデルを用いた分析の結果、先行研究の結果と一致し、MARSIが測る読解方略のメタ認知は眼球運動の測定値に影響した。本結果は質問紙調査による読解方略のメタ認知は読解活動の実態を反映することを示唆する。
#back
¶目標言語として正確な発音学習において、英語母語話者の映像や顔を見ながら発音したり、明示的に発音の仕方を説明する方法が効果的であるといわれる。しかし、母音の発音において、学習者は音を作り出す舌が上下前後のどこにあり、口の大きさや、円唇であるかどうかなど調音の仕方を自覚していないことも想定される。そこで、英語母語話者の発音映像と自分の発音している映像とを同時に比較できるICT教材を開発し、そのICT教材を使用しての発音学習前後で、発音時の調音についての認識調査、および学習者の発音に変化があるかを検証した。言語材料として、英語アルファベットに出現する母音/eɪ/、/oʊ/などを取り上げた。ICT教材には発音の仕方の説明、文字、発音記号が提示された。参加者は,外国語学部生20名(処置群:10名、自己映像有;対照群:10名、自己映像無)であった。学習前後の発音について音響分析(Praat)を行った結果、処置群は対照群に比べ、音素レベルの発音の改善率(誤り数と改善数の割合)が高くなり、調音認識にも変化が表れた。
目標言語として正確な発音学習において、英語母語話者の映像や顔を見ながら発音したり、明示的に発音の仕方を説明する方法が効果的であるといわれる。しかし、母音の発音において、学習者は音を作り出す舌が上下前後のどこにあり、口の大きさや、円唇であるかどうかなど調音の仕方を自覚していないことも想定される。そこで、英語母語話者の発音映像と自分の発音している映像とを同時に比較できるICT教材を開発し、そのICT教材を使用しての発音学習前後で、発音時の調音についての認識調査、および学習者の発音に変化があるかを検証した。言語材料として、英語アルファベットに出現する母音/eɪ/、/oʊ/などを取り上げた。ICT教材には発音の仕方の説明、文字、発音記号が提示された。参加者は,外国語学部生20名(処置群:10名、自己映像有;対照群:10名、自己映像無)であった。学習前後の発音について音響分析(Praat)を行った結果、処置群は対照群に比べ、音素レベルの発音の改善率(誤り数と改善数の割合)が高くなり、調音認識にも変化が表れた。
近年、機械翻訳が急速に普及してきている。そのような中でも学習者は英語学習への動機づけを保てるかを調査するために、日本国内の中高生118人を実験参加者として、機械翻訳の普及と英語学習への動機づけの関係について調査した。調査には質問紙を用い、現在英語を学習しているのは内発的動機づけからか外発的動機づけからかを調査するための現在の動機に関する項目や、機械翻訳普及後も英語学習を続けるか等の機械翻訳と英語学習への意識を尋ねる項目を設定した。その後、現在の動機づけの種類や、英語の得意不得意等英語への意識によって機械翻訳普及後の英語学習への意識や動機づけに影響があるかについて、リッカート尺度を用いた指標に対してはMann-WhitneyのU検定、名義尺度を用いた指標に対してはFisherの正確確率検定を用いて解析を行った。分析の結果、機械翻訳普及後の動機づけと動機の種類では有意差は検出されず(p = .455)、英語が得意か(p = .002)や現在の英語学習への意欲の強弱(p < .001)では、有意差が検出され、英語の得意・苦手意識や学習意欲の強弱と機械翻訳普及後の英語学習動機づけとの関連が示唆された。
¶#back
近年、機械翻訳が急速に普及してきている。そのような中でも学習者は英語学習への動機づけを保てるかを調査するために、日本国内の中高生118人を実験参加者として、機械翻訳の普及と英語学習への動機づけの関係について調査した。調査には質問紙を用い、現在英語を学習しているのは内発的動機づけからか外発的動機づけからかを調査するための現在の動機に関する項目や、機械翻訳普及後も英語学習を続けるか等の機械翻訳と英語学習への意識を尋ねる項目を設定した。その後、現在の動機づけの種類や、英語の得意不得意等英語への意識によって機械翻訳普及後の英語学習への意識や動機づけに影響があるかについて、リッカート尺度を用いた指標に対してはMann-WhitneyのU検定、名義尺度を用いた指標に対してはFisherの正確確率検定を用いて解析を行った。分析の結果、機械翻訳普及後の動機づけと動機の種類では有意差は検出されず(p = .455)、英語が得意か(p = .002)や現在の英語学習への意欲の強弱(p < .001)では、有意差が検出され、英語の得意・苦手意識や学習意欲の強弱と機械翻訳普及後の英語学習動機づけとの関連が示唆された。