1: 2013-01-09 (水) 22:21:20 ozeki | |||
---|---|---|---|
Line 1: | Line 1: | ||
+ | **[[統語的及び語用論的逸脱への注意における干渉負荷の影響:大文字・小文字混合提示条件の判断課題を用いて]] [#u9dafad7] | ||
+ | -福田 純也(名古屋大学大学院) | ||
+ | -草薙 邦広(名古屋大学大学院) | ||
+ | -会場参加者数:24名 | ||
+ | -司会・報告:杉浦 正利(名古屋大学) | ||
+ | **概要 [#b6c03b04] | ||
+ | 大文字と小文字を混在させて文を提示することで認知的負荷をかけ、それにより統語的な正誤判断と語用論的な正誤判断に影響が生じるかどうかを検証した。 | ||
+ | 質疑応答では、実験項目が統語処理の自動化を求めるものであったのかとか、語用論的逸脱ということが実際何を指しているのかとか、大文字小文字の混在という提示方法の不自然さがどのような影響を与えているのか、という質問や、語用論的知識は母語話者でも意識的な処理をしているのではないかとか、統語知識の明示的・暗示的というのと語用論的知識はちがう種類の知識ではないかというコメントがあった。 | ||
+ | |||
+ | **[[第二言語学習者における産出語彙の親密度・心像性・具象性:学習者コーパスNICEを用いて]] [#xef1300c] | ||
+ | -草薙 邦広(名古屋大学大学院) | ||
+ | -会場参加者数:25名 | ||
+ | -司会・報告:福田純也(名古屋大学大学院) | ||
+ | **概要 [#k56e2d3c] | ||
+ | 本研究は、これまで盛んに研究が行われてきた「産出語彙の頻度に基づく産出語彙の評価」という観点に加え、話者の主観的評定に基づく心理言語学的特性(親密度、心像性、具象性)に着目した基礎的研究である。分析の結果、心理言語学的特性によるエッセイ評価は、頻度に基づくものと異なる産出語彙の側面を評価できる可能性を示唆した。 | ||
+ | |||
+ | 指標として使用されたデータベースは日本語母語英語学習者の評定に基づくものに限定したほうが良いのではないかという提案、産出語彙が心理学的特性の上位2000位に含まれるか否かで評価を行なっているが、2000位に閾値を置いた理由を問う質問がなされていた。 | ||
+ | |||
+ | **[[視線計測を用いたドイツ語連語表現の処理に関する研究 --母語と第二言語におけるコロケーション知識の相違について--]] [#k027ebcb] | ||
+ | -杉浦 正利(名古屋大学) | ||
+ | -成田 克史(名古屋大学) | ||
+ | -藤村 逸子(名古屋大学) | ||
+ | -山下 淳子(名古屋大学) | ||
+ | -梁 志鋭(名古屋大学) | ||
+ | -坂東 貴夫(名古屋大学大学院) | ||
+ | -会場参加者数:20名 | ||
+ | -司会・報告:福田純也(名古屋大学大学院) | ||
+ | **概要 [#td08181a] | ||
+ | 英語、フランス語を対象に行われてきた母語と第二言語におけるコロケーション知識の相違の研究に知見を加えることを目的とし、ドイツ語の連語表現を対象に視線計測装置を用いて実験を行った。結果、学習者と母語話者のコロケーション読解時の相違が観察され、学習者は母語話者ほどコロケーション知識を持っていない可能性が示唆された。 | ||
+ | |||
+ | 読解時の視線停留時間は、発達するにつれ母語話者に近づいていくものなのか、またこの | ||
+ | 結果を解釈する際にどのようなモデルを用いて学習者のコロケーション能力の発達を説明していくのかなど、主に視線計測の指標の持つ意味やその解釈について問う質問がなされていた。 | ||
+ | |||
+ | ---- | ||
+ | [[第80回支部研究大会報告]] |
- 第80回大会第3室 のバックアップ一覧
- 第80回大会第3室 のバックアップ差分(No. All)
- 1: 2013-01-09 (水) 22:21:20 ozeki
- 現: 2013-11-07 (木) 02:25:16 ozeki
Counter: 2326,
today: 1,
yesterday: 1