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字幕付き視聴覚教材の使用による聴解力育成効果—音声知覚に焦点をあてて—

発表者

• 細越 響子(京都大学)

キーワード

リスニング, 字幕, 音声知覚

概要

本研究は、字幕付きの教材を用いた学習が聴解力の育成にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的とする。Mitterer & McQueen (2009)は、提示字幕の言語を変えて教材を視聴させたのち、学習者が課題中の表現を正しく口頭再生した割合を比較し、音声知覚における目標言語字幕の有用性を主張している。一方、本研究に先行して実施した、字幕言語と聴解方略使用の関係を分析した調査では、母語字幕使用時に聴解過程のうち言語分析と活用に関わる聴解方略の使用度が高まったことから、音声知覚の省力化における母語字幕の有効性が示唆された。そこで本研究は、国立大学2年生35名を対象に、英語の講義映像を、1)字幕なし、2)英語字幕、3)日本語字幕の3つの異なった条件で12週間視聴させ、課題中の表現の口頭再生率を比較し、どの字幕条件が音声知覚力の育成につながるかを検証する。本発表では、調査結果に基づき長期的な聴解力育成における効果的な字幕使用のあり方について議論する。

日時・会場

• 8月日:
• 発表室

配布資料

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