実践報告
tasks, online, information gap
"通常,インフォメーションギャップなどのコミュニケーション・タスクはペアやグループで紙のワークシートを使って普通教室で行うものであるが,本研究では,CALL教室に場所を移しオンライン上で口頭による間違い探しタスクなどを試みた。調査対象は高専4年生90名で英語コミュニケーションの授業を受講している学生である。学生はオンライン上でペアになりLMS上にアップロードされたタスクを実行した。実施後,質問紙調査により,オンラインで行うタスクの利点と欠点,紙のワークシートで行う場合との感触の差など情意面を調べた。利点は,ヘッドセットを使うので周りの雑音が遮断されタスクに集中できること,相手を変えるときに移動しなくてすむことなどがあげられ,欠点は,相手の顔が見えない,対面式の方がやりやすいなどがあった。教師側にはメリットが多く,ワークシートの印刷の手間が省け,タスクを実行している最中にモニタでき,音声録音すればスピーキング・テストとしても使えるなどが挙げられる。そして,オンラインでタスクを行う最大のメリットは,ワークシートに入れる写真やイラストなどをカラーで表示できる点で,タスクを学生に行わせる際の困難さを克服してくれ,オンラインでよりコミュニカティブな活動をさせる教育的効果が期待できると考える。本発表では,タスク選択,実施方法,学生の反応などを報告し,授業でのより効果的な活用法を考察する。
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