研究発表
TTS, 発音練習, 自動評価
"TTS(テキスト読み上げシステム)の近年の技術的進歩には著しいものがある。すでに音声研究者や外国語教員にも肉声と同程度かそれ以上の自然性を有すると評価される製品もある (Azuma, 2010)。本学ではこの技術を2011年度から稼働予定のオンライン教育システムに積極的に導入している(Yamamoto, Azuma, Sumi, 2011)。
今回の発表では,この自然性を担保したTTSをベースに,英語発話を自動評価するシステムを利用して,学習者の発音の向上と英語発音に対する意識の変化について検討した。今回の評価システムではTTSを用いて学期中に利用する教科書内の適切な英文を対象として練習を行わせることもできる。
実験協力者は英語発音の向上を希望するものと特に強い希望のないもの30名である。いずれの協力者にも実践の目的等十分に説明して了解を得た上で,週1回,課外時間を用いて10回程度自主的に練習させた。
半期の実践の結果,両グループに発音の向上,発音に対する意識の変化が観察され,このシステムの有用性が示唆された。"
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