実践報告
- 142
概要
" ポッドキャストを大学英語教育に活用するメリットは高いが、パソコンとネット環境が必要になるため、パソコンやネットの利用度によって学習者の評価が異なるという問題がある。日頃パソコンをあまり利用していない学習者は、宿題のためにパソコンを起動してネットに接続することを苦痛に感じるだろう。
一方、携帯電話を利用したメディア再生が大学生の間で一般的になっている。発表者が大学生164名を対象に行った予備調査によれば、携帯電話所有者の84%がパケット定額プランに加入し、57%が音楽や動画のダウンロードを行っている。
本発表では、2008年から開発を継続しているオリジナル英語学習用ポッドキャストを、国内の主要3キャリアの携帯電話にも配信するためのシステムを構築し、英語授業において2ヶ月間教材として利用した。授業では主に内容理解やディクテーションのようなリスニング、および番組内で登場した表現を利用したスピーキング、および要約作成を通じたライティングといった活動に使用し、利用期間終了後にアンケート調査を行い、ポッドキャストの平均聴取回数、聴取手段、ポッドキャストを使用した学習が役立ったかどうかの自己評価、および携帯電話を利用することのメリットおよびデメリットなどを探った。発表ではアンケート調査の結果や、ダウンロード数などのデータをもとに、本実践の有効性を探る。"
Counter: 82138,
today: 11,
yesterday: 33
最終更新: 2011-05-08 (日) 22:03:24 (JST) (4925d) by ozeki