研究発表
- 181
概要
本研究の目的は,外国語教育研究にネットワーク分析を応用し,オンライン教材利用時の学習行動を探索的に分析する手法を提案することである.外国語教育におけるテクノロジー利用は,CALL教室を使った限定的なものから,各種のウェブ・テクノロジーを使い,真正性の高い課題を取り入れ,授業内外のコンテキストを外国語学習に統合する実践へと移行しつつある.しかし,こうした統合型の実践は,未だ評価手法が確立されておらず,量的なデータに基づく検証や,実践間での数量的な比較検討が困難であることが指摘されている.そこで本研究では,学習行動を探索的に分析する手法を提案し,その分析結果を実践や学習者の評価に活かすことを試みた.その結果,学習プロセスを量的に把握し,実践を俯瞰的に観察することが可能になった.また,潜在的な学習者間ネットワークや特徴的な学習者の存在を明らかにすることが可能となり,本手法の有用性が示唆された.
Counter: 78521,
today: 15,
yesterday: 30
最終更新: 2011-05-08 (日) 21:58:34 (JST) (4925d) by ozeki