研究発表
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概要
スムーズな小中接続のためには、「小学校英語活動」及び今年度から実施されている「小学校外国語活動」を受けて、「中学でも音声重視の指導を行うべきである」と指摘されている。しかし、音声重視であっても、中学では小学校とは対照的で座ったままで行われる静的な指導が多く、スムーズな小中接続は依然として大きな課題のままである。本研究では、「TPRの活用は小学校での英語活動を活かしたスムーズな小中接続に有効である」という仮説を立て、英語活動の時間数に大きな差がある2つの小学校出身者からなる中学1年生を対象に、1年間に渡ってTPRを活用して指導を行った。その結果、TPRを用いて指導することによって、4技能の向上において、小学校での英語活動の時間数が少ない小学校出身者は、英語活動の時間数の多い小学校出身者と統計的に同等であること、また、英語に対する好き嫌いにおいても、両者の間には統計的に有意な差がないことがわかった。
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最終更新: 2011-05-08 (日) 22:05:37 (JST) (4752d) by ozeki