実践報告
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概要
本研究では、旅行者を含み日本滞在中に東北関東大震災に直面した日本語が不得手な外国人をターゲットとして、流通科学大学の一部英語教員と学生がtwitterで災害情報を英語で発信し、情報の拡散を行った経緯を報告する。大規模災害に被災した外国人はマスコミが伝えるような被害の概況ではなく、避難所や給水所の場所、交通情報、破損した原発に関連する情報など日本人被災者同様の情報を欲している。しかしこの種の情報は原則英語等に翻訳されることはなく、阪神淡路大震災でも多数の被災外国人が情報弱者となり大問題となった。今回の震災発生後、流通科学大学のグループは必要な災害情報を英訳し、被災した外国人が検索するであろうハッシュタグを調査しておいた上で当該タグ付きで必要情報を送信した。時間経過とともに発言が検索しにくくなるため、重要情報は時間をおいて繰返し発信するとともに、できる限りリンク情報をポイントするのではなくテキストのみで情報を流すよう努めた。なお、英語を使った国際貢献のあり方、最新メディアを活用した大規模災害時における多言語情報発信のあり方、外国語教育のカリキュラムに災害時におけるコミュニケーションを加える必要性などについても論じる.
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最終更新: 2011-05-08 (日) 22:00:45 (JST) (4762d) by ozeki