研究発表
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概要
本研究は、オンライン異文化交流での参加者の学習・交流に対する評価と掲示板での参加者の「やりとり」のネットワーク分析とを照らし合わせ、参加者の学習にとっての望ましい「つながり」のあり方を考察するものである。対象は、看護系学生間の4ヵ月間に亘る交流であり、2007年度〜2010年度までの日本人参加者(各年約100名)である。事後アンケートにて、学習に関する7項目の設問への回答(5段階Likert尺度)と交流に関する自由記述の回答を依頼した。またネットワーク分析にて、(1) 各参加者の「やりとり」の総数、(2) 海外参加者との「やりとり」数、(3)(2)のreciprocityを求めた。アンケートでは、2007年度の評価の低さと2010年度の評価の高さに有意性が見られた。ネットワーク分析からは、2007年度においては(2)(3)の数が低く、2010年度においては、(3)が高い数値を示した。自由記述の分析もふまえて、triangulationの形で「つながり」のあり方と学習との関連性について検討する。
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最終更新: 2011-05-08 (日) 21:56:44 (JST) (4925d) by ozeki