講演概要
言語を獲得していく時期やそのプロセスは、母語では言語の違いに関わらず共通していますが、第二言語や外国語の場合は、学習開始年齢、習熟度、接触量、学習環境、教授法など、さまざまな要因が絡んでいて複雑です。本講演では、最近の脳科学の知見をもとに脳の発達の仕組みを概観した後、公教育がはじまる7歳以降に日本人が英語を習得する過程について、演者が過去8年間に渡って行った言語習得の大規模コホート調査について紹介いたします。音声、単語、文法の習得や脳活動にみられる男の子と女の子の違いなどを取り上げます。発達途中の子供の脳の中で外国語がどのように処理されているのかを把握した上で、より効果的な学習方法の可能性について検討いたします。
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Last-modified: 2014-11-16 (Sun) 18:39:35 (JST) (3720d) by kawaguchi