研究発表
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概要
" シャドーイングの手動評価には多大な時間と手間がかかるため、最新の音声情報処理技術を駆使してコンピュータが自動的に評価するシステムを独自に開発した。本研究では、自動評価の妥当性を、TOEIC得点による総合的熟達度とベテラン英語教員による6つの観点別手動評価と比較することにより実証的に検証した。熟達度の異なる36名の日本人英語学習者が同一の英語パッセージをシャドーイングした音声を各々の観点から評価した。その結果、自動評価点に対する各観点とのPearsonの相関係数は1%未満の有意水準で、総合的熟達度(0.895)、全体的印象(0.843)、全単語再生率(0.733)、ポイントになる発音評価(0.750)、全体的発音評価(0.781)、ポイントになるリズム・イントネーション評価(0.435)、全体的リズム・イントネーション評価(0.391)となり、総合的熟達度と全体的印象評価が自動評価に与える影響が強く、韻律面は比較的弱いことがわかった。発表では、学習者のシャドーイング音声、評価シート、重回帰分析結果なども紹介しながら議論を進める予定である。
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最終更新: 2011-05-08 (日) 21:57:12 (JST) (4925d) by ozeki