研究発表
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概要
本研究者グループは数年に亘って、CALLソフトウェアによるチャンク提示法の工夫によって、速読訓練による読解効率の向上を検証し、英文がチャンク毎に現れる複数の提示法で有意な成績の伸びを確認してきた。上記の結果を踏まえ、今回はチャンクを読むだけでなく音読させることによりさらなる速読効果と読解効率の向上が認められるかを検証する。これは、英語音韻符号化の高速化と自動化が助長されるという理論的先行研究に基づく仮説が存在するからである。具体的には、これまで行ってきたチャンク読み(黙読)を行う統制群と、同じチャンク切り英文を音読する実験群クラスを配置し、数ヶ月に渡る教室処遇を経た効果測定を行い、同時に学生アンケートとして、CALLソフトウェアの利便性や英語音読授業に対する動機付けの変化についても考察する。半期の途中経過としては、両クラスで有意な効果を見いたせたが、両クラスの差異について確認するため、実験群を複数の大学1〜2年生の一般英語クラスにも置き、被験者数を拡大して処遇を継続している。その最終的な成果を今回発表する。
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最終更新: 2011-05-08 (日) 21:49:48 (JST) (4884d) by ozeki