研究発表
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概要
シャドーイングは第二言語学習者の音声知覚能力や調音能力の向上に対して有効な練習法と言われており,これまで様々な実証的研究がなされている。しかし,その多くは文レベルの素材をもとにしており,介在する変数の多さが学習者の復唱音声への影響の検証を困難にしている。そのため,本研究では単語レベルでの復唱が学習者にどのような影響を持つのか検討することを目的とした実験をおこなった。外国語として英語を学ぶ日本人大学生40名に対し,各種の条件を統制した刺激語群を用意し,学習者による復唱データ(反応時間・デュレーション・エラー率など)を通して,学習期の処理(音韻処理と意味処理),復唱回数(1回と4回),復唱方法(外的復唱と内的復唱)の影響について分析した。その結果,(1)復唱前に語の意味処理をおこなうこと,(2)復唱の回数を重ねること,(3)外的復唱することが,さらに効率的な音声復唱を可能にすることがわかった。
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最終更新: 2011-05-08 (日) 22:09:55 (JST) (4757d) by ozeki