外国語教育基礎研究部会 第2回特別セミナー
小林雄一郎先生(東洋大学)をお招きして第2回特別セミナーを開催いたします。参加費は無料です。非会員の方でもご参加いただけますので,ふるってご参加ください。
- 日時:2016年 2月 18日(木)16:30-18:00
- 場所:名古屋大学東山キャンパス 国際開発棟6F 第3講義室
- ポスター:キソケン特別セミナー2ポスター.pdf
- Ustream:http://www.ustream.tv/channel/kisoken-seminar
要旨
1990年代以降、多種多様な言語コーパスやテキスト分析ソフトが整備されつつある。それにともない、外国語教育研究におけるコーパス利用も急速に進んでいる。しかしながら、コーパスのような大量の言語データを効率的に処理するためには、テキスト分析に関する知識と技術が必要不可欠である。手作業による分析は、単に時間がかかるだけでなく、重要な用例を見落とす危険性を孕んでいる。
言語データを解析するためのユーザーフレンドリーなツールは、すでに数多く公開されている。しかし、既存のツールには多くのユーザーが利用する「最大公約数的な機能」しか搭載されておらず、自分の研究に必要な機能が用意されているとは限らない。このような状況において、研究者の目的に合わせて、独自のテキスト分析を行うことは、非常に有益である。自らデータ処理を行うことで、(1) 既存のツールではできない分析が可能になり、(2) 検索の速度と精度が向上し、(3) 自分の研究に使いやすいような出力を得られ、(4) データサイズの制約を受けずに分析できるようになる。
本発表では、Rというフリーソフトによるテキスト分析の方法を紹介する。具体的には、(1) 語彙指標やリーダビリティ指標による教材分析、(2) 使用語彙の頻度解析や共起分析によるライティング評価、などについて詳しく解説する。
参考文献
- 小林雄一郎 (2015). 「語彙多様性とリーダビリティを用いたテキスト分析」 『外国語教育メディア学会中部支部外国語教育基礎研究部会 2014年度報告論集』 49-59.
- 小林雄一郎 (2015). 「Rによる英文テキスト解析」 『東洋大学社会学部紀要』 53(1), 51-64.
お問い合わせ先
- 外国語教育基礎研究部会 事務局(担当:川口)
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Last-modified: 2016-02-18 (Thu) 23:02:58 (JST) (3160d) by kawaguchi