多義形容詞の語義拡張を支援するプログラム「形容詞ソムリエ」の開発
青谷 法子(東海学園大学)・亀山 太一(岐阜工業高等専門学校)
日本語と英語とは言語的にゼロ関係にあると言われているが、人間の認知に関わる部分では、特に意味の広がりにおいて両言語間には多くの共通点が認められる。しかし本発表者がこれまでに行なった多義形容詞の語義習得に関する調査から、日本人英語学習者は日本語と英語との意味的共通点をほとんど認識しておらず、母語における語彙体系を英語学習に生かせないでいるという知見が得られている。
本研究の目的は、学習者が形容詞の意味範囲に関して、類推過程を経ながら、自ら日本語と英語とに共通する意味概念を見つけ出すことを支援するための学習プログラムの開発である。プログラムは「意味の広がりを認知する段階」「意味へのより深い関与の段階」「概念を拡張する段階」の3段階から構成されている。本発表では、プログラム開発のコンセプトとプログラムの構成について紹介する。
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最終更新: 2015-03-15 (日) 01:59:26 (JST) (3331d) by ゲスト