小学校英語学習者の動機づけの変化―学習意欲と志向の変化を中心に
これまでの初期外国語学習者(小学校高学年から中学生程度)の動機づけに関する研究においては、学年が上がるにつれ、動機づけが減少するという報告が多い(Cenoz, 2003, MacIntyre, Baker, Clement & Donovan, 2003, Carreira, 2006a・2006b, 安達, 2007など)。その一方で、学年が上がっても動機づけは変わらない、もしくは増加するという結果もある(國本, 2006, Tragant, 2006)。筆者は、月1回程度英語の授業を受けている小学校において2008年3月に5年生と6年生計310人を対象として、動機づけ(学習願望、動機づけの強さ、学習態度)、志向(統合的志向、道具的志向、異文化間志向)、動機づけや志向に影響を与えると考えられる社会・文化的認識などを調査した。今回の発表では、この調査データの中から、5年生と6年生を比較した場合、動機づけや志向には減少がみられるのか、また特にどのような変化が見られるのかを中心に分析し、報告する。
Counter: 2377,
today: 1,
yesterday: 0
Last-modified: 2015-03-15 (Sun) 01:50:58 (JST) (3188d) by ゲスト