理学療法士を調査対象にしたESPニーズ分析:調査結果を養成校の英語教育につなげるために
- 小林 信子 名古屋学院大学院生
発表概要
臨床理学療法士を対象にESPニーズ分析を試みた。調査にはアンケート調査・聞取り・ヒアリングを三段階で用いた。質問紙は回答を多面的にとらえるため4種のニーズ概念につき10種のタスクを立てて5件法で答える方式とした。先行研究との比較では, 結果が合致するもの・しないものの間で度数に有意の差がみられた。新たにニーズが生じたタクス, 職場が医療系か福祉系かで慎重な分析を要するタスクもあった。こうした差は, 対象を理学療法士に絞った点に加え, 時代変化と情報手段の発達が影響していると考えられる。養成校の多くで医療英語と一般英語が必修科目とされる中, 授業評価で差が示され, 各担当教員が協力し相互に補完し合うシラバスの作成が望ましい。また今回は愛知県を調査地としたが, 今後の調査では養成校の所在地や種別により英語科目の履修期間や内容にバラつきが予測される。川越(2001)が示唆する, 医療専門職全体と個別職域のニーズ分析を系統的に行うことができる調査手法の確立と研究の連携が望まれる。
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最終更新: 2016-02-12 (金) 23:53:09 (JST) (2997d) by kawaguchi