発表概要
英単語並べ替え問題を紙面上で解く際,解答から得られる情報は並べ替え後の単語列のみである.一方,我々が開発するシステムでは,学習者はマウスを用いて解答を行い,解答過程の各種情報を取得することが可能である.軌跡情報からは解答時間,移動距離,ドラッグ&ドロップ回数,Uターン回数,単語のグループ化の実施回数等を計算・記録している.実験時には,解答時に迷った単語を申告させるモジュールも追加し,一連のデータに対して機械学習を適用することで学習者の解答中の迷いを推測する.迷いを検出できれば,例えば正解したが自信がないケースなど,実のところ指導が必要な問題や学習者の早期発見に繋がる.本発表ではこれまで主として行ってきた“誰がどの問題を解答中に迷いが発生したか”を問う,問題単位における迷い検出に加え,問題中の単語単位における迷いと各種パラメータとの関連について分析を試みる.また,過去の複数大学における実験結果に対して,迷い予測に寄与するパラメータや精度について比較・考察を与える.
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Last-modified: 2019-11-13 (Wed) 19:10:07 (JST) (1985d) by kawaguchi