要旨
グローバル社会で必要なのは、単なる知識ではなく、その活用能力であり、言語や文化、風習や価値観等が異なる多様な人々と創造的かつ建設的に意見を交換し合い、理解し合い、協調し、共に課題解決のために手を取り合うことのできる開かれた態度である。SDGsは時代を反映したタイムリーな地球的課題(global issues)であり、未来に生きるすべての人のための目標である。“No one will be left behind”という考えの下、国家、行政、組織、職場(学校)、地域、家庭、個人等、様々なレベルで一人ひとりが「地球市民」として行動していくことを求めている。「地球市民」としての資質、すなわち「グローバルシティズンシップ」を育むには、世界で協働して解決を図るべきグローバルイシュー、すなわちここで言うSDGsが掲げる目標・課題についての「知識・理解」、問題解決を図るにはそれを可能とする「技能・スキル」(思考力、コミュニケーション力、情報収集/活用力等)、またそれを根底で支える「姿勢・態度・価値観」が不可欠である。そうした資質・能力を育む実践事例を取り上げつつ、英語教育の果たすべき役割について考えたい。
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Last-modified: 2019-05-06 (Mon) 18:31:09 (JST) (2176d) by kawaguchi