発表概要
教育現場におけるe-ラーニングシステムの導入の進展に伴い、学習時の状況について詳細な履歴が記録されるようになった。この履歴情報を精査することによって、学習時における思考過程や問題に対する学習者の反応を、マウスのクリック情報のみならず、軌跡情報からも分析できる可能性があると考えられる。本研究の最終目標は、英語並べ替え問題に取り組む学習者の「迷い(自分の解答に対する自信のなさ)」を解答時のマウスの動きを数値的に分析し、正しく理解した上で解答を導き出したか、あるいは、偶然に正解へとたどり着いたかを区別して、学習者のニーズに合った学習項目の検索を可能にし、教師側での補習や追加学習のサポートとなる「指標」を定めることである。この目標達成の過程として、マウスの軌跡における「迷い」のデータの識別方法、部分採点法の導入の可能生、並べ替え問題のソフト上での初期設定における問題点の検証を試みる。
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Last-modified: 2015-10-29 (Thu) 17:15:23 (JST) (3462d) by ozeki