発表概要
日本において、メディア・リテラシーは、2000年前後に注目はされたものの、その後は衰退していった(森本2014)。しかし、ATC21sが提唱する21世紀型スキルには、情報リテラシーは勿論のこと、批判的思考が含まれていることから、今後もメディア・リテラシーは重要な1つになることは言うまでもない。また、久保田(2017)は、構成主義に基づいて、教育現場では批判的に捉える実践の重要性を述べている。本発表では、メディア・リテラシーの視点から、英語教育を通して批判的思考力を育成する方法の一例を提示したい。具体的には、5月1日にブルームバーグとのインタビューでトランプ大統領が発言したIf it would be appropriate for me to meet with him, I would absolutely -- I would be honored to do it. を受け、メディアの一部が日本語で「米朝首脳会談にも前向き」という見出しを付けたことを批判的に考え、仮定法やif節内にwouldが用いられている理由を認知文法の枠組みから探り、日英語の翻訳によるニュアンスの差異に着目し、読み解きながら英語教育の重要性を再認識したい。
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Last-modified: 2017-05-23 (Tue) 18:38:19 (JST) (2694d) by ozeki