口語英語の音声変化に対する知覚研究(連結、同化、脱落を中心に)
園部 秀行(愛知産業大学短期大学)
日本人EFL学習者にとって口語英語の中で起こる音の連結、同化、脱落などの音声変化を正しく認識することは大きな課題である。
日本語のリズムはモーラを基本とするmora-timed rhythmと言われ、CV音節に等時間を与える傾向にある。その結果、一つ一つの音節が大体同じ強さと長さのリズムで発話され、発話は音節数に比例した時間を要し音声変化はさほど生じない。一方英語はstress syllableが一定の間隔で現れる等時性傾向を持ったstress-timed rhythmと言われ、音節数に関係なく強勢によってリズムがつくられ、その等時性を保とうとする結果、連結、同化、脱落などの音声変化が生じ、音声認識の障害となっている。
そこで本研究では30名の実験参加者を対象に各種音韻環境から起こりうる音声変化を以下の視点から検証した。
1) 音韻パターン別による音声変化と知覚の相関
2) 音韻システムと知覚との相関
3) 語尾、語頭の音韻環境と知覚についての相関
4) 知覚の誤答から検証する音声変化
5) 知覚と発話からみる音声変化
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Last-modified: 2015-03-15 (Sun) 01:48:24 (JST) (3522d) by ゲスト