発表概要
目標言語による学習者のペアワークを促進するタスクは、Computational Model に依拠した SLA 理論にも、社会文化理論に基づく SLA 理論にも支持されており、また対面でもオンラインでも取り組めることから、幅広い関心を集めている。学習者のインタラクションに影響する変数のうち、教育的示唆を考える際には「目標言語習熟度」の重要性は高い。多くの教師は、習熟度が同程度になるようにペアを組んだり、あるいは「勉強の得意な子は、他の子を助けることによって自分自身も学ぶ」と言われることを受けて、意図的に習熟度に差があるペアを組んだりしているだろう。本発表はこの分野の知見を概観した文献研究であるが、「習熟度」に加えて「インタラクション・パターン」も合わせて考察すべきであり、そして事前・事後テストだけではなく、インタビューやアンケートを併用した多角的なデータ収集が有用であることを論じる。
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Last-modified: 2015-10-24 (Sat) 23:29:36 (JST) (2965d) by ozeki