小学校における効果的な英語ライティング活動に関する検討:自分の考えや思いを英語で書いて伝える力の育成を目指して
- 辻 香代 (京都大学大学院生)
発表概要
本研究は、書面でのコミュニケーション能力の育成を新目標とした小学校英語教育に示唆を与えるため、書く活動に関する国内外の先行研究における実践例を考察し、小学校での効果的な英語ライティング活動を検討した。具体的には(1)書く活動の利益を享受するための留意点、(2)英語で書いて伝える力の育成に貢献する活動の内容や方法の観点から調査を行った。結果、英語活動における早期段階より四技能の育成を意識し、学習者のアルファベット認識や文字の練習、十分な量の語彙習得を目指した指導の重要性や動詞の語彙を十分に与える必要性が示され、これらの基礎的知識を導入したうえでの「書くこと」への移行が効果的であることが示された。また、英文構成(Who does what to whom, when, where, how and why)の段階的指導の導入やゲーム要素を取り入れた協働的ライティング活動が有益であることが明らかとなった。これらの論点を踏まえた活動は、小学校英語教育における「書いて伝える力」の向上に貢献すると考えられる。
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最終更新: 2018-04-28 (土) 22:43:07 (JST) (2189d) by ozeki