小学校英語学習者の態度変化―異文化間コミュニケーション態度と社会文化意識に焦点を当てて
小学校での外国語活動は2011年度より小学5・6年生を対象に本格的に開始されるが、すでに多くの学校において、活動時間を増加しつつある。筆者は、ALTによる外国語活動を月1回程度実施してきた小学校において、2008年3月に5年生と6年生を対象に英語活動に関する動機づけや文化意識などを調査した。前回は、主に動機づけの変化に焦点を当て分析したが、今回は、異文化間コミュニケーション態度や社会文化意識に焦点をあて、主に5年生と6年生を比較した結果を報告する。6年生は、5年生に比べると、自文化意識や境界意識などが有意に減少する一方、異文化の相手に対する警戒意識も減少していた。これは調査対象校が多様な国際理解教育に取り組んだことが影響している可能性が示唆される。また、自文化意識は境界意識と相関関係にあり、外国人転校生に話しかけるなどの積極性は非言語コミュニケーションに対する積極性や対立関係改善と関係があることが示された。
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最終更新: 2015-03-15 (日) 02:06:46 (JST) (3324d) by ゲスト