講演概要
本講演では,第二言語/外国語の明示的および暗示的知識に関わるさまざまなことがらに焦点をあてて,その理論的枠組み,測定法,そして教育実践へのかかわりについてお話をしたいとおもいます。まず最初に,明示的および暗示的知識は,心理測定でいうところの構成概念にほかならないのであり,構成概念としての明示的および暗示的知識が,言語的側面,学習者の側面,そして言語運用の側面といった多面的な観点のうえで,それぞれどのような特徴をもつかについて概説します。つぎに,明示的および暗示的知識の測定方法について,特に,文法性判断課題に関わる近年のさまざまな分析手法の発展についてお話します。最後に,わたしたちの言語学習および教育実践のうえで,明示的および暗示的知識にかかわる所見がどのような意義をもちうるか,フロアのみなさまといっしょに考えを深めたいとおもいます。
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Last-modified: 2015-12-07 (Mon) 00:16:20 (JST) (3390d) by kawaguchi