発表概要
コミュニケーション能力の育成を進捗し,児童が内容に興味を持ち満足できるような教授法として,内容言語統合型学習(CLIL:Content and Language Integrated Learning)に注目する。本研究では海外と日本の計4カ国の公立小学校にてフォーカス・オン・フォーム(Focus on Form: FonF)を取り入れたCLILの授業実践を行い,その際の英語の理解度・思考・発話についてまとめ,思考と言語の絡み合わせ(intertwine)の場面を見極め,小学校の年齢におけるCLILの可能性と日本での応用を探ることを目的とした。ディスコース分析から,ベテラン教員のティーチャートークや児童の発話から思考の分類を行った。アンケートでは理科CLILで扱った語彙の理解度クイズを行い,背景の異なる3校(X, Y, Z)を一元分散分析で比較すると有意差がないことが分かり,英語の習熟度にあまり影響されず,教科特有の語彙を理解していたといえる。教材やティーチャートークの工夫をすれば,CLILの日本の小学校への応用で気を付けることが示唆された。
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最終更新: 2016-02-13 (土) 00:01:09 (JST) (2997d) by kawaguchi