大学生学習者による「学びの報告」:英語授業中の活動と気づき
- 整理番号:177
- 時間帯:10:00-10:30
- 発表代表者:名部井 敏代
- 司会・報告者:松田 紀子 (関西学院大学大学院)
- 会場参加者数:35名
- 報告:学習者の「学びの報告」の考察から、疑似的・限定的なアウトプット活動を取り入れた英語の授業を受けた学習者が自ら何か注意を払って学ぶことは少なく、教師の指導が学習者の気づき報告のソースであったことが示された。Negotiatorとしての教師の役割や学習者の気づきに関する質問及びコメントがあり、活発な意見交換が行われた。
シャドーイングプラクティスのライティング力向上への有効性
- 整理番号:183
- 時間帯:10:40-11:10
- 発表代表者:大塚 智恵
- 司会・報告者:松田 紀子 (関西学院大学大学院)
- 会場参加者数:25名
- 報告:学習者のサマリーライティングの分析から、高校英語の授業に取り入れられたシャドーイングが、英語の内在化の促進とライティング力の向上に対して有効であったと報告された。ライティングに効果があったと考える理論的背景、授業での具体的な指導内容、シャドーイングの回数や評価方法等についての質問やコメントがあった。
L2音声提示文の統語的曖昧性の解消におけるシャドーイングの効果
- 整理番号:185
- 時間帯:11:20-11:50
- 発表代表者:安藤 京子
- 司会・報告者:名部井 敏代 (関西大学)
- 会場参加者数:33名
- 報告:統語的に曖昧な文の曖昧性はプロソディーによって解消されるという点に注目し、プロソディーの訓練を受けたL2学習者が曖昧文をより正確に理解できるかどうか検証する研究が報告された。シャドーイングもしくはリスニングを用いた訓練を受けた学生の曖昧文判断をさせる実験を行ったところ、二者の間に訓練の効果の差は見られなかった。
聴覚単語復唱が日本人英語学習者の音声処理に与える影響
- 整理番号:203
- 時間帯:12:00-12:30
- 発表代表者:松田 紀子
- 司会・報告者:名部井 敏代 (関西大学)
- 会場参加者数:41名
- 報告:シャドーイングを用いた単語の復唱が、復唱回数の違い、復唱方法の差異(外的対内的復唱)、そして復唱前学習期の処理条件(意味対音韻)の差異によってどのように変化するか検証した研究が報告された。速く正確で安定した復唱が、学習者にとって効率的な音声復唱であるなら、復唱前の意味処理、復唱回数の重複、外的復唱の実践が重要であることが報告された。
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最終更新: 2011-08-21 (日) 15:07:09 (JST) (4779d) by ozeki