発表概要
日本の英語教育の状況を客観視するためには、近隣国の現状を知ることも重要である。そこで、英語学習者が約4億人いるといわれる中華人民共和国の現状を見てみたい。中国政府は国民の総合英語運用能力の養成に向けて改革を行っており、新しいトレーニングモデルの構築、英語課程教学やテキストの改訂など国家戦略に基づく改革を行っている。研究調査・授業観察などの報告より、その実態が分かるが、それらはいわゆるエリート校で行われるもので、中国一般の現状ではない場合が多く、また、大国がゆえに平均像をつかむのは難しいと思われる。本発表ではその点を踏まえ、中国の英語教育、特に大学レベルに焦点を当て、その状況・実態を概観し、特徴をまとめ、現状報告を通してその外国語教育政策の意図を探りたい。また、今まであまり注目されてこなかった英語教育の問題点などを指摘し、日本の英語教育の将来に示唆できる点などを示したい。
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最終更新: 2014-11-06 (木) 18:36:52 (JST) (3452d) by kawaguchi