講演概要
本講演では、冒頭で、講演者のこれまでの研究活動の流れを振り返り、なぜ今回、このテーマを選んだかを説明する。その後、動機づけ研究の外国語(英語)教育学における重要性を、2020年実施の教育改革との関連で説明する。続いて、講演者らの様々な研究をもとに、教室「外」での学びの重要性について言及し、その過程に影響を与える動機づけ要因に関しても概観する。これとの関連で、学習者が、動機づけ要因をどう捉え、知覚しているかについての研究も紹介していく。次に、視点を教員側に移し、学習者の動機づけへの教員の働きかけ(つまり動機づけ方略)に関する研究成果に触れる。また、動機づけとその他の情意要因(学習不安、自己効力感など)、そしてL2 習得との関係に、質・量の両面からアプローチした研究を紹介し、今後の外国語教育研究のあり方(たとえば、関心相関性や共約可能性の導入)について述べる。最後に、これから研究を続けていく若手研究者に向けて、トレンドを起こすことの重要性に関して言及し、講演を締めくくる。
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最終更新: 2016-12-02 (金) 17:52:32 (JST) (2701d) by kawaguchi