日本人英語学習者のスペリング力と英文読解力の関係-判断課題タスクを焦点に-
- 司会・報告:小島 ますみ(岐阜市立女子短期大学)
- 会場参加者数:17名
概要
本研究発表では、55名の日本人大学生英語学習者におけるスペリング力と読解力の関係を調査した結果が報告された。スペリング力は、正書法判断力、形態的・音韻的情報処理、文脈判断力の3つの観点から評価された。これら3種類のテスト得点が、読解力テストの得点をどの程度予測できるかについて、回帰分析により調査された。結果より、正書法の判断力と形態的・音韻的情報処理が、効率的な読解処理の予測力となることが示された。質疑応答のセッションでは、スペリング力がなぜ読解力に関わるのか、またスペリング力と一言で言っても下位分類のスキルが読解力に貢献する理由はかなり異なるのではないかなど、活発に議論された。
カリキュラム・ニーズ対応型英語語彙学習e-ポートフォリオ-開発とその応用可能性-
- 司会・報告:小島 ますみ(岐阜市立女子短期大学)
- 会場参加者数:20名
概要
本発表では、発表者らが開発したLexinoteの概要と、Lexinoteを使用した教育実践について報告された。Lexinoteは、学習者の自律・継続的語彙学習を支援するためのe-ポートフォリオである。日本人大学生英語学習者が、未知語に妨げられずにテキストを理解できる語彙知識を身につけるためには、教室の内外において学習を継続する必要があるため、このようなCALL教材は大変有用であると考えられる。この度のLexinoteの改修点は、指導者が選んだ語彙リストに対応できる点であった。Lexinoteのさらなる改修に向けて、実装が望まれる機能や、教育上の具体的な利用方法などについて、発表者と参加者で活発に議論された。
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Last-modified: 2015-12-07 (Mon) 00:11:54 (JST) (3287d) by ozeki