発表概要
本研究の目的は,英語母語話者と日本人学習者の英語スピーキングにおける非流暢さの発 生箇所を検証することである。NICT JLEコーパスを使用し,母語話者及び日本人学習者の発話における無音及び有音ポーズ,言い直し,同じ単語の繰り返し,談話標識 (well) が発生数を,節中,節間において比較した。その結果,ポーズは総発生数及び 4 つの発生箇所において,日本人学習者の発話では英語母語話者と比して多かった。言い直しは,総発生数は 日本人学習者が多かったが,接頭の言い直しは両群において同様であるのに対し,節中の言い直しは日本人学習者に多くみられた。同じ単語の繰り返しは,総発生数,接頭及び節中において日本人学習者が多かった。また,談話標識 (well) は,英語母語話者の発話では発生しているのに対し,日本人学習者の発話において殆どみられなかった。発表では,日本人学習者の英語スピーキングにおける困難点に関する示唆について報告する。
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Last-modified: 2018-02-14 (Wed) 15:18:44 (JST) (2409d) by Tamura