Table of contents
「言語間の差異」に注目したフォニックス指導の試み:指導結果からの考察
Raising Awareness of Phonological Differences between Japanese and English through Phonics: A Report on Test Result
発表概要
日本人英語学習者にとって、母語以上に複雑な書記素と音素の関係を持つ英語学習には、音と文字とを丁寧に関係づける指導が必要であるといわれる。本研究では小学校外国語活動から中学英語科への移行期に、日本語と英語の音の差異への気づきを促すフォニックス指導の効果を調査した。公立小学校に通う6年生102名を対象とし、週1回の外国語活動の10分程を利用し、7回の帯学習としてフォニックス指導を実施した。指導の前後に、アルファベットネームと小文字のテスト、母音と文字との関連付けや子音の違いの聞き分け等の音素テスト、フォニックスルールの3種類のテストをした。欠損値のない93名のデータから、事前・事後のテストに有意な差が認められた。また、テスト結果の上位・下位群の正答率を調査したところ、下位群の向上が認められた。フォニックス指導の導入は、音素認識力が弱い児童の認識力を高める可能性が示唆された。
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Last-modified: 2014-05-02 (Fri) 15:37:16 (JST) (3793d) by ozeki