概要
本研究では、上級レベル学習者と中級レベル学習者においての比較を通して、コロケーション知識と単語予測能力の関係について考察を行った。
Stubbs(2001)によると、コロケーションとは、「連続するテクスト内において、互いに数語の範囲(span)内に共起する傾向を持つ2語ないしそれ以上の語の語彙的関係」をいう。コロケーションは、英語学習者の英語力向上に重要な役割を果たしていると考えられる。Kadota(1982)は、学習者の英語読解における処理単位は、語単位を超え、句を中心とする事を述べている。学習者は、句を個々の単語(word-by-word)で構成されたものと捉えるのではなく、チャンクとして捉えた方が、効率的に学べる可能性がある。さらに、英語母語話者は、自分が普段使用している句の知識によって、無意識の内に、話者が次に言う単語を予測していると考えられ、コロケーション習得により、語と語の結びつきを知ることができ、単語予測能力を向上させられるではないかと考える。
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Last-modified: 2015-10-24 (Sat) 23:56:51 (JST) (3339d) by ozeki