発表概要
本研究は,二種類の異なったタスク繰り返しタイプ(同じタスクを2回ずつ繰り返す,毎回タスクを変えて繰り返す)によって,英語コミュニケーションに対する抵抗感が年間を通してどのように変化するか,そしてその変化が,授業前にもつ抵抗感にどのように媒介されるかを記述した。私立大学に通う131名の大学生が調査に同意し,分析対象となった。質問紙は磯田(2009)による,三要因からなる英語コミュニケーションに対する抵抗感尺度を用いた。一般化線形混合効果モデルを用いた分析の結果,すべての要因において授業前の抵抗感と時系列変化の交互作用がみられた。また,一部の要因に関してはタスク繰り返しのタイプとの交互作用も確認された 。この結果をもとに,学習者が持つ抵抗感がどのような段階にあるときに,もしくはどのような点に問題を抱えているときに,どのようなタスク手順を選択するのが良いかという点に関して,現時点で得られた示唆について考察する。
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最終更新: 2016-11-13 (日) 12:07:46 (JST) (2682d) by ozeki