発表概要
単語認知は音声言語理解における重要な要素のひとつである。たとえ語の意味や統語に関する知識を持っていても、その語を適切に認知できるとは限らない。したがって、音声単語認知は語の意味や統語に関する知識の習得とはまた別に検討される必要がある。しかし、外国語としての英語における音声単語認知の詳細な過程については、ほとんど明らかにされていない。
本研究では、日本人英語学習者の単語認知における視覚と聴覚のギャップはどのような語に見られるのか、言い換えると、読めばわかるのに、聴くとわからないのはどんな語か、を検証した。学習者に音声、文字の順に単語を提示し、それを和訳させ、その正答率と確信度のデータを分析した。その結果、刺激語の音節数、音素数、音韻的隣接語数などの要因と、単語認知における視覚と聴覚の差との間に相関があることがわかった。
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最終更新: 2015-10-29 (木) 17:05:51 (JST) (3103d) by ozeki