メディアを活用した英語プロソディ習得の研究―現状と今後の展開
- コーディネータ
- パネリスト:
- 鈴木 薫(名古屋学芸大学短期大学部)
- 伊庭 緑(甲南大学)
- 村尾 玲美(名古屋大学)
概要
音声によるコミュニケーション能力の向上において、英語のプロソディ習得は重要な要因となる。しかし日本の英語教育では、プロソディに焦点を当てた指導法が十分に確立されていないのが現状である。
本シンポジウムでは、メディアを活用した実験調査に取り組んでいる3名のパネリストが、それぞれの研究について報告する。
はじめに、英語音声学習における順序について、母音・子音などの単音を学習した後にフレーズや文章でプロソディを学習すべきか、それともプロソディから学習すべきか、または両方を同時に学習すべきかについて検証した学習実験の結果を報告する。次に、心的辞書内の語彙表象と入力音声を照合させる際、日本人英語学習者はプロソディを信号として利用できるか、またどのような項目や構造において照合が可能かについて、英語母語話者と比較した結果について報告する。最後に、体感音響振動(ボディソニック)を利用した音調核認識の研究を聴覚障がい者に応用した実験調査について報告し、健聴者データとの比較検討をする。
これらの研究結果の相違点を明らかにし、英語プロソディ教育とメディアの活用法について討議し、将来の方向性を探る。
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Last-modified: 2014-03-27 (Thu) 08:38:31 (JST) (3915d) by ozeki