発表概要
Phonological awareness は、個々の音を区別する能力であり、音を文字にマッピングするための基礎となり、母語教育では絵本の読み聞かせや文字遊びを通して子ども達の文字指導に効果的であるとされている(Waugh & Jolliffe, 2008, p. 62)。一方、外国語活動における文字指導は、「高学年の外国語科(2)「読むこと」ア「活字体で書かれた文字を識別し、その読み方を発音することができるようにする」ことにつながるものである」と示されている(文部科学省2017, p. 16-17)。
本発表では、外国語活動から外国語教育へ系統性を持たせた文字指導のあり方をPhonological awarenessの視点から考察し、『Let’s Try!』『We Can!』のデジタル教材を利用した具体的な活動を示す。
はじめに、Phonological awarenessのListening, Rhyme, Words, Syllables, Phonemes の各ステップの視点を述べ、次に『Let’s Try!』『We Can!』のデジタル教材について各ステップの視点から分析する。さらに、昨年度の小学校の事例から、視聴覚教材や体験的な学習を通して行なわれた「リスニング活動から文字指導へつなげる活動」や「I Spy」「ことば遊びゲーム」などのゲームを活用した文字指導を紹介し、中学年から高学年へつなぐ文字指導のあり方を示す。
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Last-modified: 2018-04-28 (Sat) 23:05:34 (JST) (2413d) by ozeki