発表概要
工学系大学における英語のニーズ調査を行った先行研究では、研究室配属後の学部上級生や大学院学生、担当教員の間で、論文を読む力が求められていることが明らかにされている(小山, 2001)。そのため、工学系ESP教育では、専門課程へ進む前の学生を対象とした共通教育の英語教育においても、論文テキストにおける高頻度語彙を指導する意義は大きい。これらの語彙群は、高校英語教科書では取り扱われていないものが多く、高校までの語彙力と研究室で期待される語彙力が乖離しているためである。専門が定まっていない低学年の学生を対象とした場合、専門語彙よりも、将来、どの研究室でも必要となる語彙群(準専門語彙)の指導が適切であろう。本研究では、レンジを利用してコーパスを分析し、準専門語彙を抽出している。さらに、コーパスより定義を決定し、工学系準専門語彙辞書を作成している。また、授業外に自主学習が行えるように、それらの一部をe-learningシステムに組み込んだ。
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Last-modified: 2015-10-22 (Thu) 16:30:08 (JST) (3341d) by ozeki