発表概要
本研究は、英語学習の初期段階から基礎的な語彙と文法を習い終わるまでの中学3年間を通して縦断的に、語彙サイズと、スピーキングとライティングの産出データを収集し、日本語母語話者の英語習得過程を観察していくプロジェクトの一環である。今回予備調査として、横断的に3学年(同意を得た223名)を対象にデータ収集を行った。そのうち各学年6名計18名分のスピーキングデータを試験的に分析し、語彙産出量・発話長・語彙サイズなどを比較するとともに、処理可能性理論に基づいて発話の統語発達段階を確認したところ、学年進行に従いスコアの伸びが確認できた。一方で、タスクによる産出傾向の違いや、背景アンケートによる中学入学以前の英語学習経験の違いなども観察された。発表では、縦断的コーパス構築の設計に関する説明とともに、発達段階の測定方法やタスク要因・学習者要因など、試験的分析結果と本調査に向けての改善案を報告する。
Counter: 631,
today: 1,
yesterday: 0
Last-modified: 2020-12-07 (Mon) 17:27:15 (JST) (1459d) by kawaguchi