英文エッセーの評価と言語学的特徴の決定木分析
学習者のエッセーの言語学的特徴からライティング評価を行う研究がいくつか試みられている。ESL学習者のエッセーの言語学的特徴がエッセー評価に及ぼす影響に関する研究はFerris (1994) やPendar & Chapelle (2008)により行われている。これに対して、日本人英語学習者が産出したエッセーの言語学的特徴が英文ライティング能力に与える影響に関する研究は杉浦 (2008) や北村他(2009) により行われているが、まだ十分に明らかにされているとは言えない。北村他 (2009)では、学習者コーパスNICE を使用して、エッセーの言語学的特徴がエッセーの総合的評価をどの程度予測できるのか重回帰分析を使用して分析した。しかし重回帰分析には、説明変数同士に多重共線性が生じる場合にどちらか片方の変数を説明変数として使用できないという制約がある。したがって本研究では、北村他 (2009)と同じデータを対象として決定木分析を行い、北村他 (2009)で得た分析結果との比較を通して、どちらの手法がエッセーの総合的評価を予測するのにより有効であるかを検証する。
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Last-modified: 2015-03-15 (Sun) 02:16:38 (JST) (3494d) by ozeki